だからflashで作られた携帯CGMサイトは少ない(国内)

前回の続き

・NTT DoCoMo
Flash Lite1.0 最大100KB
Flash Lite1.1 最大100KB(外部ロード分を含む)
Flash Lite3.0 最大100KB(外部ロード分を含む)

・au
Flash Lite1.1 WIN 最大100KB/ 1X 最大48KB(1セッションにつき)
Flash Lite2.0 最大100KB(1セッションにつき)

・ソフトバンク
Flash Lite1.1 最大100KB
Flash Lite2.0 最大150KB(1セッションにつき)


上記を見るとauおよびソフトバンクのFlash Lite2.0対応端末は、
外部ファイルのロードを何度でも繰り返せる。
逆にDoCoMoは、トータルのサイズである。

http://d.hatena.ne.jp/kazukiz/20080913/1221317246


どういった場合に影響するのか?


例えば、以下のようなサイトを考えてみる。


携帯サイトで、検索、ランキング、新着記事表示機能を要するFlashページ
検索、ランキング、新着情報はリアルタイムとする。


SWF本体(30k)
メニューエリア

  • ランキング
  • 新着
  • 検索
  • おすすめ

メインエリア


(※メニュー押下で内容がメインエリアに表示される)


■パターン1 動的呼び出し au, SoftBankの場合
1.SWF本体(30kb)
2.ランキングボタン押下
3.ローディング中メッセージをメインエリアに表示(ランキング情報取得中)
4.ランキング情報をメインエリアに表示(40kb)
5.新着ボタン押下
6.ローディング中メッセージをメインエリアに表示(新着情報取得中)
7.新着情報をメインエリアに表示(40kb)
以降2〜7を何度でも繰り返せる


■パターン1 動的呼び出し DoCoMoの場合
1.SWF本体(30kb)
2.ランキングボタン押下
3.ローディング中メッセージをメインエリアに表示(ランキング情報取得中)
4.ランキング情報をメインエリアに表示(40kb)
5.新着ボタン押下
6.ローディング中メッセージをメインエリアに表示(新着情報取得中)


ここで、NG 容量オーバーとなってしまう


■パターン2 別ページ遷移
別のSWFを呼び出した場合
1.SWF本体(30kb)
2.新着ボタン押下
3.新着SWFに遷移(20kb)
4.新着情報取得ボタン押下
5.ローディング中メッセージをメインエリアに表示(新着情報取得中)
6.新着情報をメインエリアに表示(40kb)

※4でボタンを押させるのは、イベントを発生させないと、外部ファイルのロードができない国内キャリアの制限の為


これだと、なぜ2回もクリックしなきゃいけないのか??
となる


■パターン3 別ページ遷移(サーバサイド生成SWF)
別のSWFを呼び出した場合
1.SWF本体(30kb)
2.新着ボタン押下
3.新着SWF(サーバサイドで自動生成)に遷移(新着情報含む50kb)


これでようやくスムーズになる。


ただし、サーバサイドで自動生成するには、
CS3では開発できないので、mingやswfmill(使ったことはない)や有料ツール等を使う必要があり、
学習コストは少なくないし、プログラミング力が要求されるので敷居は高い。


結論1(最も理想)
au, SoftBankの場合は、パターン1、
DoCoMoの場合にパターン3の方法をとる


結論2(2番目)
パターン3の方法を3キャリアで使う。


結論3(3番目)
au, SoftBankだけにパターン1のswfを作成する。


結論4(4番目)
Flashは使わない
この要件には向いてないと考える
DoCoMoが、au, SoftBankの仕様に統一されるまで待つ。


結論4が選ばれたとしても不思議ではない。
こうしてFlashは使われなくなる。。。


Flashで作られた携帯CGMサイトが少ないのはおそらくこの辺が原因ではないだろうか?


最近、flashサイト構築ASP等のニュースをよく耳にするが、
これは、キャリアが制限を設けてるからこその需要だろう。。。


それにしても、DoCoMoは、クッキーが使えなかったり独自路線だよな。。

パケ放題だったら制限をゆるくしてくれたりすればいいのに!


今後に期待したい。。


追記
adobeのサイト内で、Flash Lite入門講座が公開されました。
Flash Lite入門講座 第1回 日本のFlash Liteの仕様
http://www.adobe.com/jp/devnet/devices/articles/develop_in_japan.html